蜂の子に旬はあるの?

生の蜂の子を食べる場合には取れる時期が限られていて「旬」があります。
蜂の子は主にクロスズメバチを中心としたスズメバチ類が食されることが多いのですが、スズメバチの生態として春に営巣を始めて最も活動が活発になる9月から10月初旬が蜂の子の旬となります。

蜂は女王蜂のみが越冬をできますが、その他の働き蜂は1年で寿命が尽きます。
春暖かくなると冬眠から目覚めた女王蜂は営巣を開始します。
働き蜂が羽化して巣が大きくなるとエサの充実する夏から秋口にかけて巣が拡充していきますが、その拡大に伴い蜂の子の数もどんどん増えていきます。

蜂の子を食べる習慣のある地域では、9月から10月にかけてが蜂の子採りの時期です。
クロスズメバチに限らずほとんどの蜂の子採取のピークは秋口です。
サプリメントや栄養補助食品などの蜂の子加工品用に採取される蜂の子はこの時期に大量に採取されて加工されますので、品質はおおむね均一ですが、未加工の生の蜂の子を食べたり購入使用するときも、9月ごろの蜂の子が最も栄養価が高く、また味も良いとされています。
秋口の採取シーズンに採れた未加工の蜂の子は貴重なものですから、それなりの高級品にあたります。

輸入の蜂の子は主に中国や台湾で生産されたものですが、衛生上生の状態では輸入することができませんので、冷凍の状態です。
新鮮な生で未加工の蜂の子を望む場合は地元に出かけるか、通販での購入に限定されます。

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